超有名店である札幌の「すみれ」
その4軒目の暖簾分け店舗がここ、「ラーメン 郷」だ。頂いた瞬間、思わず破顔してしまった。
厚めに張ったラードにより、スープの状態は常に熱々。
すみれオリジナルを使用したスープは、マイルドな味わいで、必要以上の尖りがなく、実に良いバランス。出汁の厚みも素晴らしい。
純すみ系御用達である森住製麺の卵麺も、ぷりっとした食感でマッチ。こりゃ凄い一杯だ。
店主さんは家系ラーメン店の出身ながら、独自の味を出すべく、超濃厚な豚骨ラーメンを提供。豚一頭分の骨を丸ごと羽釜で長時間、ダクダクに煮込み、豚の旨味が凝縮されたスープが何とも旨い。
ファーストアタックから、醤油ダレの濃密なうま味が舌蕾を歓喜へと導く。醤油ダレの後を追うように、羽窯で炊いた香り高くコク深い豚骨ダシが存在を主張し、レンゲを持つ手を止めさせない。
きめ細やかなうま味の粒子が舌先にしっとりと絡み付くような印象を持ち合わせたスープであり、「豚骨醤油」というジャンルの奥深さを、まざまざと実感。
『増田製麺』製の太麺は、啜りやすさを考慮し、やや短め。
あえて硬めに仕上...
濃厚な味噌ダレ、強靭な動物出汁、といった要素はよく見るところなのだが、ここにはプラスアルファがある。おそらく胡麻等の変わった一味を加えることで圧倒的な特徴を付与しているのだ。自家製麺も風味が良い。
今まで色々な傑作から吸収してきた○蒼グループだが、ここに来て最高傑作を生み出した。
スープは豚骨をベースにニンニクや他の旨味要素をがっつり効かせたもの。
甘じょっぱく、これ以上ないほど分かりやすい一杯ながら、他に近いラーメンがない唯一無二と呼べる存在。そして中毒性は二郎を超えると言っても過言ではない。味付けの強いチャーシューも欠かせない存在として鎮座する。
日によってレシピを変える名物店主が提供するラーメン。
四谷三丁目では常に行列を作るこのラーメンは、様々な食材を濃縮させて出汁の旨味だけで食べられるのでカエシもいらないほどで、通称"100スープ"と呼ぶ。またカエシを入れた下品、悪魔と呼ばれるバージョンもあり、塩分は高くなるのに常連さんはスイスイとスープを完飲してしまう。
写真は"かけ"指定だか、トッピングをして頂けるのは本当に有難い。