数ミリに及ぶ油を浮かべた、無化調スープ。ナチュラルな煮干の旨みを際立たせる一方で、荒々しさといった部分も余すことなく表現。そして、食べ終わるまで口飽きしないバランスの良さが魅力的。麺やトッピングのクオリティも実に高い。
青森で煮干にまみれたい方に真っ先にオススメしたいのがひらこ屋。こいくちは数種の煮干をブレンドしたスープに豚骨のコクを加えたもの。濃厚ながらクドさがなく、この色合いから想像できない程に煮干の嫌な苦味は抑えられポジティヴな部分のみを抽出した技巧派スープ。この美味しさでCPにも優れているから盤石の体制。煮干王国のキングここにあり。
濃度の高いスープは控えめな味付けで鶏の旨味を純粋に味わえます。麺は稲庭中華麺を使用。滑らかな食感でスープとの相性も抜群です。付け合わせの野菜は濃厚なスープの口直しには最適。雑穀米のおにぎりは麺を食べ終えたスープに投入して頂くと麺とはまた違った美味しさを楽しめます。
辛味噌 50円をトッピング。豚骨、鶏ガラなどの動物系に赤味噌などをブレンドしたスープは、独特な味噌の風味がクセになる味わいで、ニンニク、生姜などの香味野菜も程よく効いています。濃厚ドロドロなインパクトのある味噌ラーメンに、別皿で提供された辛味噌を投入すれば、山椒がしっかり効いた痺辛クセ旨な逸品に!
福島三大地鶏を使用したこだわりの鶏白湯は、鶏の旨みエキスがギュッと詰まっていて、ややトロミはあるもののサラリとした口当たり。その旨みのインパクトと粘度とのギャップに心を鷲掴みにされます。彩り鮮やかなビジュアルも素晴らしい!
銘店「ひらこ屋」出身の比較的新しい店舗。煮干の滋味だけを切り取った様な、曇りのない洗練された味わい。醤油ダレは修行先よりも甘みを抑え、とことんシンプルを追求。
群雄割拠の青森市内でも、頭一つ抜けた存在。
郡山の名店『正月屋』の味を受け継ぎつつ進化を続ける実力店。支那そばは動物系に魚介や昆布を合わせた和を強く感じさせるもの。様々な素材が綺麗に調和したカドがない丸い味わいで毎日食べれるどころか毎日食べたいとすら感じさせる。スープに優しく寄り添う自家製麺も秀作。世の中に完璧なものなんてないのかもしれないけど自分の中で少なくともやまきは完璧である。
改良を繰り返す中で辿り着いた、キレのある魚介100%スープ。ほんのりビター、そして混じり気のない煮干の滋味を実感できる。しなやかな線を描く中太麺は、青森県産のネバリゴシを使った特注品で次の一口を渇望させるのに十分な魅力を持つ。
スープに使用された材料は鶏と水のみという引き算の極致とも言えるラーメン。誤魔化しのきかない構成だけに素材や店主の力量がダイレクトに出てしまうものだが全くと言って良いほど雑味がないクリアで奥行きのあるスープを作り上げている。そこに生醤油ベースのカエシを合わせシャープで芳香な仕上がりに。滑らかなな自家製麺にも一切の隙がない。
鶏もも肉、豚げんこつ、手羽元を贅沢に使用したスープは、分厚いダシ感が怒濤のごとく押し寄せる圧倒的な存在感で、それに合わせてビシッと強めに効かせた醤油ダレのバランスも絶妙な塩梅で調和。後半はスープに馴染んでしなやかになる柳麺も相性バッチリ!
煮干しなどの魚介系が効いたスープは、見た目どおりに透き通っていて鮮麗な味わい。透明感はありながらも見た目以上にしっかりとした旨みを有していて、ツルツルで芯にシコシコ感のある独特な食感の自家製麺が、麺を啜るスピードを加速させる抜群の引きの強さ!
山形市内を代表する人気店の1つ。大量の鶏ガラを使用したスープはしっかりとした旨味の中にどこか優しさを感じる味わい。もっちりとした食感の自家製縮れ麺の美味しさは勿論の事ながら、乾燥メンマを手間暇かけて戻した極太メンマや味の滲みたバラチャーシューなどトッピングにも隙の無い一杯。
宮城県の老舗店の中でも真っ先に名前が挙がる名店中の名店。そんな同店の名物メニューがこの『特製いろはらあめん』。鶏ベースの醤油スープにグローブの様な巨大な豚の唐揚げが搭載。この唐揚げから染み出すラードによってスープにもより一層コクが加わり通常のラーメンとは異なる表情を見せる。長〜い冷麦のような食感のストレート麺もこのラーメンに相性抜群。女将の見事な仕切りにも注目!
これは一口目から衝撃。
あっさりなのに物足りなさはなく、むしろどっしりと重みのある和出汁。
プリプリの縮れ麺がこのスープをしっかり絡めて口に運んでくる。
脂と赤身のバランスが絶妙のチャーシューも絶品。
煮干しの旨味が凝縮された香味油の風味が前面に出ていて、ビターな煮干しテイストを存分に堪能出来る一杯。密度が詰まった平打ちの自家製太麺も美味い!
看板メニュー「オマール海老香る」シリーズ最新作は味噌のスープオフ。
味噌という漢字二文字から受けるイメージとは次元が違うかのような洗練された一杯。
無料の追い飯はカレー風味でそこまでがコース料理!
麺量は200gをチョイス。溶けるチーズ、卵黄、エビマヨ、ベビースター、フライドガーリックなど、バラエティー豊かな具材のジャンクフード感と、それをまとめ上げるまろやかなタレが素晴らしいバランス。無料の追い飯は必須!
仙台にあったスーラータンメンの名店「夜来香」の味を受け継ぐ店。このスーラータンメンのまぜそばバージョンがこちらのメニュー。心地よい酸味と自家製辣油の香ばしさが活きたスーラー餡はクセになるような味わいで中毒性抜群!中華料理とまぜそばが見事にクロスオーバーした意欲作。
気仙沼の完熟オイスターソースを使用した油そば。他メニューでは様々な具材を用いてフォトジェニックに仕上げることが多い同店だがこのメニューは完熟オイスターソースを存分に味わってもらう為かシンプルな構成になっている。それが功を奏し完熟オイスターソースのコク深い味わいをしっかりと堪能できる。それに負けじと主張する自家製麺の存在も無視できない。シンプルに見えて計算されつくした一杯。
真っ赤なスープは辛みと甘みの両方が味わえ、おろしニンニクの風味でグイグイ引っ張っていくストロングスタイル。
ベースのスープははあっさりだが、味わいは驚くほどガッツリ。
合わせる麺もブリンブリンの太縮れで、まさにストロング。
具の紅ショウガや生卵は一見奇をてらっているように見えるが、存在する意味というのをしっかり感じ取れる。
山形には二郎系にも劣らないインパクト大の一杯がある。
仙台店は乳化タイプの二郎。濃厚なスープに柔目の麺がギッシリ詰まった一杯。豚の仕上がりも安定しており弾力あり美味。店主の接客も良く麺量も調節してくれるので初めての方は無理せず小または麺半分などから攻めるのもありかと。インスパイア等がいくら増えようが本家はやはりスペシャル!
味玉 100円をトッピングにニンニクをコール。レギュラーの醤油をベースにコク旨なカレーをタップリと掛ければ、中毒者続出な一杯が完成。G系+カレーの組み合わせでジャンク感は数倍に!
油、味の濃さ共にデフォルトでオーダー。10店舗あるケンちゃんラーメンの中ではクオリティ&安定感ともに個人的にはダントツで好み。和風なニボ豚スープに独特な形状の極太縮れ麺の組合わせは中毒性絶大!
真紅のスープが目を引く「ネギラーメン」を求めて長蛇の列ができる。大量のネギと巨大な焼豚を中華鍋で手早く炒めて盛り付け。尋常ではない辛さと甘みに脳内はパニックを起こすが、舌に馴染む頃にはこのラーメンの虜になっているはず。これ程までにネギと豚肉を美味しく食べさせる店を僕は知りません。
自家製粉・自家栽培・自家製麺の三立をコンセプトに掲げた中華蕎麦店。同店 は地産地消にも力を入れており福島産のえごま豚で作られた福島豚骨醤油は限定杯数こそあれど強くオススメしたい品。髄まで溶け込んだような骨太のスープにエッジの効いた醤油感が脳天に響く。自家製麺も打ち立てに拘っており風味豊か。豚骨不毛地帯とも言える東北に一石を投じたとも言える傑作中の傑作。