長岡生姜ラーメンを提供しているお店。開店前から大行列が出来る実力店でもある。しかし、その行列を耐え抜く価値は必ず見出せるだろう。
スープはキリッと効いた醤油ダレに程良く生姜が効いたもの。豚出汁のコクも合わさり、深みのあるスープに仕上げる手腕は流石。
秀逸なのはチャーシューで、しっかりとした味付けのものがこれ以上なく敷き詰められ、舌と胃袋を満足させる。
店主の地元和歌山県のご当地ラーメンである「和歌山ラーメン」を提供している。
スープは豚骨醤油。ビシッと強く主張する醤油ダレの味わいに、ゲンコツのコクと風味が見事マッチしたもの。僅かにとろみを感じさせるのは、もみじを使用されているためだ。味も旨味もやや強めだが、ベースの動物出汁ががっしり受け止めるため、強い箇所でバランスが取れた最高の仕上がりになっている。
麺は三河屋製麺のものを使用。
しっか...
東京で一番美味しい豚骨ラーメン屋といえば、こちらを挙げる方は多いと思う。と言うよりも、むしろここだけしか思い付かない時もある。
そのくらいの実績と評判をラーメン好きに根付かせてきたベテラン店。
本場の博多長浜系豚骨ラーメンを関東人に広めて18年ほど。駅から遠くても通ってしまうくらい後を引いて仕方がない。
スタッフさんはきびきびと動きに無駄が無く、一度に多くのお客さんを裁くくらいの回転で長蛇の...
スープは、20kgに及ぶ牛骨を寸胴へと投入し9時間以上炊き込んだ上で、一晩寝かせるというこだわりよう。その味わいは、本場の「下松牛骨ラーメン」そのものだ。このスープと合わせる麺は、名門『菅野製麺』謹製の中細ストレート。宙を舞う小麦の芳香が、スープの風味をさらに際立たせる八面六臂の活躍ぶり。この構成を前にして、箸とレンゲを持つ手を止めることは難しい。
着丼した瞬間から芳香を宙へと放つラード油は、他の同系店舗にも増して層が厚く、食べ進めるにつれてスープと交ざり合い、うま味を大幅に引き立たせる仕立て。細く裂いたメンマも『味幸』の1杯を特徴付けるキーアイテム。裂け目を入れることで、メンマにまで甘辛いスープの風味が浸透し、一体感のある食べ口を演出。
新潟県上越エリアを代表する名店『食堂ニューミサ』の関係店。ニンニクのうま味がガツンと効いた白味噌ベースのラーメンは本店譲りだが、化学調味料を味噌だまりに替えることで、食べ手の健康にもキメ細やかに配慮。
スープをひと啜りした瞬間、身体が蕩けるようなコク深さを誇示するカエシに、意識が持っていかれるのが実感できる。スープのうま味の厚みや麺のクオリティの高さなど、本場で提供される「竹岡式ラーメン」の平均値すら大きく凌駕しており、思わず「この店の店主さんは何者?」と驚きの声を漏らさずにはいられなかった。
北海道のご当地ラーメンと言えば、札幌・旭川・函館が著名だ。しかしながら、都内近郊で函館ラーメンを楽しめるお店というのは存外少なく、店舗では未体験という方も多いのではないだろうか。だが安心してほしい。荻窪にとんでもないお店「五稜郭」がある。
まず透明度の高いスープに目を奪われる。実際に頂いてみると、塩カドはなく、出汁の旨味がじんわりと波紋のように拡がる構成となっているのだ。
出汁は昆布やホタテ...